今日もお疲れ様です、風花猫です。📖
さて、今回は私が大学生の頃に出会った書籍「死神」について、ご紹介と、感想等を述べさせて頂きたいと思います。
(すみません…、感想等は、あくまで個人的な見解ですが…😢💦)
まず、タイトルからして、少しホラーのようなイメージを抱かれた方もいらっしゃるかもしれませんが…😣💦
「死神」は、福祉事務所ケースワーカーの日々を描いた「社会派小説」であり、8つのエピソードから成る短編集として、1996年に発表されています。
(正確には、1996年に「実業之日本社」から、1999年に「文春文庫」から出版されています)
著者は直木賞作家の篠田節子さんで、この方は東京都八王子市の職員として、福祉事務所に勤務経験があられるそうです。
あくまでも「小説」ですので、ノンフィクションと言ってしまうと語弊があるかもしれませんが…(>_<)💦
私がこの書籍を知ったきっかけである、大学の講義科目「公的扶助論」の担当教員さん(この方も元福祉事務所職員でした)は、死神について「かなり現実的である」との評価をされていました。
内容につきましては、正直、かなり衝撃的な部分があり…😣💦
と言うのは、生活保護世帯を取り巻く「困難」が具体的に描かれているだけでなく、人の抱える「闇」…、と言いますか、人が直面しうる「修羅場」の場面を、状況描写・内面描写、共に生々しく描いている為です。
その為、この書籍を「面白い」という評価で述べてしまっていいのか、大変悩ましいですが…😥
少なくとも、福祉制度、とりわけ「生活保護」という制度が向き合う「現実」を垣間見る事が出来る、大変勉強になる書籍であると思います。
余談ですが、この書籍を映像化した作品が、かつてNHKドラマとして放送されていたようで…。(三浦友和さんが主演されました)
私も講義中、少しだけ見る事が出来ましたが…、今でも印象に残っております…。
最後に、この書籍の解説より、一部を抜粋してご紹介致します。
【人間の「不条理」を受け入れること。「弱者」から強さを発見し、翻って、「弱者ではない」はずの自分たちの弱さを噛みしめること】
…これは、この書籍から学ぶ事が出来る、鋭い考察であると思います。
お住まいの地域の図書館に、この書籍が所蔵されていましたら、ご機会のある時に、ご覧頂ければ…、と思います。
それでは、ここまでお読み頂き、ありがとうございました!(^^)🔖