今日もお疲れ様です、風花猫です。📘
今回は、発達障がいの方と深く関わる方が抱きうる、心の悩みや向き合い方に関するお話です。
拙いながら、自分なりに調べ、まとめてみたく思い、記事に致しました。ただし記事中には「個人的な見解」が含まれる部分がありますので、見解部分は軽ーくお読み頂きますよう、お願い致します…。
※この記事は、約2000文字程です…💦
カサンドラ症候群とは
まず、表題の「カサンドラ症候群」について。
カサンドラ症候群は、パートナーや家族などの身近な方が、発達障がい*1を有する為に、情緒的なコミュニケーションや相互関係の構築が難しい事から生じる、様々な心身の不調を指します。
心身の不調には、主に「抑うつ」「不眠症」「偏頭痛」などがありますが、程度や症状には個人差があると考えられています。
2003年に心理学者によって提唱されましたが、明確な診断基準がある訳ではなく、正式な障害名(病名)ではないとされます。
起こりうる関係性は「発達障がいを有する男性の妻(或いは交際相手・パートナー)」「親子」「職場の同僚」等々ですが、情緒的に深く関わりのある当事者である事が重要な要素であると言えます。
性別は必ずしも「女性」に限るものではなく、発達障がいを有する女性の配偶者(或いは交際相手・パートナー)など、男性にも起こりえます。
これは少し個人的な見解も含みますが、多くの情報サイトで女性を主として記述されている*2のは、男性との「脳の働き方の違い」*3を理由に、女性が感性・感情面から情緒的な繋がりを求めやすいとされるのに対し、男性は論理的な思考を取りやすいとされる点の違いから、女性が自覚しやすい部分が多いと思われる為なのだろうか、と。
当事者を取り巻く背景・考察
しかしながら、ここに於いて難しい背景の一つとして、カサンドラ症候群を自覚する当事者の「身近な誰か」が、必ずしも「発達障がいを自覚している」ばかりではない、という点があります。
例えば小さなお子さんの場合。親御さんにご理解があっても、お子さん本人には、まだ理解が難しいのでは…、と思うのです。
言語的なコミュニケーションもそうですが、何かしらの「行動」に意思を込めている時でも、全てを汲み取り、理解する事は、多くのエネルギーを要する事でもあり。
つまり、相手の方が「自らの特性を把握していない」為に、話し合いが出来なかったり、相談するきっかけを得られずに、当事者1人で抱え込まざるを得ないケースがあると考えられるのです。
ここには「カサンドラ症候群であるかもしれない」当事者自身が気が付いていないケースも含まれますが、もし何かしらの不調を感じる時、大切なのは「自分自身の状態を、客観的に見つめる時間を作る事」ではないかな、と思います。
(お子さんのいらっしゃる親御さんなど、お忙しくて、中々難しい方も多いとは思いますが…。ご自身を大切にされる時間を、出来うる限り確保して頂きたいな…と思います。)
こうした悩みや症状を抱えていても、発達障がいのある方が周囲からは「きちんと関われる人」として受け止められているケースもあるので、悩みを抱える方の心情に理解が深まらない事が背景となって、当事者の方が孤立しやすいとも言えますね…。
冒頭で述べた「深く関わる方」と言いますのは、言い換えれば「相手の方と情緒的な繋がりを持つ方」でもあり、それ故に、悩みも心の深い部分にまで及びやすいのでは、と感じています。
向き合い方のヒントとして、今では多くの方が書籍を出版して下さっているので、そうした「当事者の方の声」が、大切な事を教えて下さっているように思います。
直接的な関わり方のヒントももちろんですが…、選択肢の一つとして、距離の保ち方も挙げられていますね…。
記事公開に至った理由
ここまでの記述には、十分にまとめきれず、割愛している部分があります。ですが、何故この記事を書こうと思ったかには理由があります。
それは、私自身が当事者だったから。
私は発信する事で、自らと向き合おうとしています。
同時に、1人では抱えきれない部分を記事にして発信する事で、少しでも和らげたいと願っているのです。
独りよがりな理由で大変申し訳ありません…。
けれど、同じように悩み、苦しんでいる方々の「声」を聞かせて頂きたいのです。
未熟な私が、拙い記事に込めている願いです。
記事に至らない点があり、申し訳ありませんが…、今の私が願う事を申し上げます。
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*1:この記事では「発達障がい」と記述しておりますが、メンタルクリニックや医療的な情報の多くでは「アスペルガー症候群(現在は自閉スペクトラム症に位置付けられています)」を主として記述されている事が多く見受けられました。個人的な見解ですが、私は敢えて限定的に捉えず「発達障がい」と記述させて頂きます。
*2:ただ、中には男性当事者が発信して下さっているブログもありました。当事者の全体数は定かではない為、はっきりとした事は言えませんが、貴重なご見解であると思います。
*3:これは全く差別的な意味ではありません…。また、性差の違いはあっても、むしろ個人差の方が大きいとされています。かつては「男性脳」「女性脳」という表現が活用されていましたが、現在は科学的な根拠が乏しい点もあり、否定的な見解が主流であるようです。