風花猫の雑学ブログ🐾

ちび学問と、お茶飲み話です。📚️🍵

心理学「ペルソナ」について。🎭️

2023.07.19 記事の内容を加筆(リンクを追加)致しました。

 

今日もお疲れ様です、風花猫です。🪑


私の子供の頃と比べ、気候や環境は、大分変わってしまったように感じます…。日本の四季、大切にしたいものですね…😿💧


すみません、前置きと今回の記事とは関係性がなかったですね…😅


さておき、心理学用語の一つ「ペルソナ」のお話です。

この記事で、学問入門記事は5つ目になりました。📚️5️⃣

 

第1弾は、こちらです…🔖

https://kazabananeko.hatenadiary.com/entry/2023/01/12/122000

 

目次

 

前置き・概要

 

この「ペルソナ」という言葉の語源ですが、ペルソナ(persona)は、ラテン語であり、キリスト教では「父と子と精霊」の三つの位格を、美術では人体や人体像を差します。


元来は〖(俳優のかぶる)仮面〗を意味しており、転じて英語の「person」(人間・人格)などの元の言葉になりました。


それではざっくりですが、まずは概要を引用にてご紹介致します。

 

「ペルソナ persona」【明鏡国語辞典
人格。特に、心理学で、社会に適応するための表面的な人格。


…うーん、ざっくり過ぎますね…。もう少し詳しくお話する為に、今度はユング(1875-1961スイスの心理学者であり、分析的心理学や、コンプレックスの概念を考案しました)の心理学における「パーソナリティ(人格)」の説明を加えたいと思います。

 

「パーソナリティ personality」【ブリタニカ国際大百科事典】
人格ともいう。当該個体をほかの個体から区別し、かつ当該個体の特徴的な行動様式を規定するような統一的、持続的な特性の総体を示す用語。一般的には、情感・意欲的側面に加えて知的特性の個体差(知能)をも含めて用いられる。


ユングはペルソナを「表に現れた仮面」として、社会的な「パーソナリティ」という用語を提唱しました。


それによれば、ペルソナは自らの「外的側面」(社会に適応する為の人格)であり、夢の中では人格化されないそうです。


また、上記の「外的側面」に対し、男性の内的心象を「アニマ」、女性の内的心象を「アニムス」と呼びました。

 

(参考出典:Wikipedia wikipedia:ペルソナ (心理学))

 

「ペルソナ」と「パーソナリティ」

 

ここで「ペルソナ(パーソナリティ)」に関連するお話を2つ。


1つ目は「パーソナリティ障害」という精神障害についてです。

 

パーソナリティ障害とは、心理学用語では主として「動機づけ」*1の面に現れ、また社会的不適応という形をとって示される行動の障害を指します。

 

DSM-5(アメリカ精神医学会の診断と統計マニュアル)によれば、10種類の障害が規定されていますが、こちらを詳しくご紹介すると、主題から逸れてしまいますので、ご参考までに…💦


参考出典:【MSDマニュアル家庭版 パーソナリティ障害の概要】

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

 

つまり、本来は「社会に適応する為」の「人格」である、ペルソナ(パーソナリティ)が、何らかの障害によって「社会的不適応」(社会的な不利益を被っている状態)にある為に、初めて精神医学の領域における『診断』が下されるわけですね…。

 

本人や周囲の人々が困難を感じる、何らかの「パーソナリティ障害」に対して、精神医学の観点から、診断と治療が行われる…。

 

しかしながら、パーソナリティ障害を抱えていても、本人が困難を感じていない場合は、基本的に、診断が下される事はないのでは…、と考えられます。

 

ただ、上記のように、周囲の人々が困難を感じる場合や、本人が困難を感じていても、個々の事情から、専門機関に相談・受診が出来ない、という課題はあるように思えます。

 

ペルソナ自体は「目に見える」部分ばかりではない為、アプローチは中々難しいと思われますが、社会生活における様々な困難に対して、対処法や、向き合い方を考えていく事は、福祉の視点にも通じる所がありますね…。

 

「経済・経営」におけるペルソナ


2つ目は経済・経営用語としての「ペルソナ」について。


こちらは上記の「心理学」や「精神医学」の領域とは異なり、マーケティング*2における【架空の人物像】の事を指します。

 

例えば【山田太郎、26歳、会社員、年収○○万円、独身、趣味はキャンプ…】のように、曖昧なターゲットではなく、その【人物像】を思い浮かべて企画を行うような手法で、ここには様々な「ライフスタイル」を表現する「要素」が設定されます。

 

何らかの働きかけを行いたい、と考える「ターゲット(ペルソナ)」を具体的に定める事で、相手のニーズを想定し、より強く発信する事を目的にしている、と言えるでしょうか…。

 

「心理学」のペルソナと「経済・経営」視点のペルソナ。

 

どちらも同じ「ペルソナ」ではありますが、アプローチの仕方が違う為に、個人的には、全く異なる切り口に感じられました…。

 

ここで、今回の記事執筆において、大変刺激を受けました、素敵な記事をご紹介させて頂きたく。

 

刺激を受けた記事はこちらです。nao15-0様、ありがとうございます!😄✨🔗

 

PREP法のトレーニングの為に、新聞コラムの「指導者の資質」の文章を使いました。PERSONA(ペルソナ)に語りましょう。

 

ブログのライティングスキルに関する分析や理論を沢山書かれておられ、とても学びになりました!📝✨

 

以上、ペルソナについてでした。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!😸📕

 

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*1:心理学で、人間や動物を、外からの刺激である誘因によって行動に駆り立て、ある目標に向かわせる内的過程のことで、モチベーションとも言います。

*2:消費者の求める商品やサービスを調査するなどの企業活動で、主に『市場調査』『製品計画』『販路対策』『販売促進』『販売管理』の5つの分野があります。