風花猫の雑学ブログ🐾

ちび学問と、お茶飲み話です。📚️🍵

「みかんちぎり」と、思い出話。🍊

今週のお題「やったことがあるアルバイト」

 

今日もお疲れ様です、風花猫です。🍊

 

毎日、くらくらするぐらいの暑い日が続いて大変ですが…、これからも、体調管理にご用心、ですね…😿💧

 

 

前置き色々

 

さて、お題のアルバイトのお話ですが…。高校時代や大学時代も含め、色々アルバイトの経験がありまして…😅

 

何を書こうか迷うぐらい、短期・単発のアルバイトに関しては、様々な仕事を経験させて頂いたのですが…。

 

今回は、数年前に経験した、みかんちぎりのお話を。

 

と言いましても、流れ的には『ハウスの管理(冬)』→『みかんちぎり(夏)』と、変遷があるのですが…。

 

「みかんちぎり」というのは、みかんの収穫の事ですが、私がお世話になったみかん農園では、高級な「ハウスみかん」を扱っておられました。

 

ハウスみかんは、一般的な「みかん」の管理・スケジュールと、流れが異なる点が多いようで。

 

具体的には、多くのみかんが「冬ごろに収穫・出荷」をするのに対し、ハウスみかんは「初夏~夏に収穫・出荷」するらしく。

 

それをベースに、必要な管理やタイミングも異なってくる(薬剤散布の時期や剪定など)のです。

 

特に「温度管理」には大変な配慮が…、と、話が少し逸れましたね…。

 

話を戻しまして。実は私が求人情報を見たのは、年末の冬の事。

 

最初、みかん農家さんの求人に応募した際に、残念ながら、応募定数に達してしまったから、と、お断りが…。

 

しょんぼりしておりますと、農家さんから「知り合いの別のみかん農家が、人手が足りないようなので、良ければ紹介します」と仰って下さって。

 

うわー、なんてお優しい…。と感激し、上記のハウスみかん農家さんに、お世話になる事になりました。

 

ハウスのお仕事・マメ知識など

 

さて、先述の通り、ハウスみかん栽培の場合、冬の時期は「収穫」ではなく、ハウスの管理がメインのお仕事で。

 

具体的には「ビニールハウス内の整備(みかんの枝を吊るすワイヤーを点検したり、落ちているパッカー*1などを拾って綺麗にする等)」「ハウスのビニールを少し張り直す(パッカー・ワイヤー打ち)」「枯れ枝の剪定」などなど。

 

また、この時期は本来「みかんの実」がなる時期ではないのに、季節を「間違えて(ボケて)」実を付けてしまう事もあって。

 

そうした実を見付けたら、そーっとちぎる事もしていました。

 

みかんがボケる…。初めて聞いた時は、なんだかほっこりしましたが…。農家さんにとっては、この事も大切な「管理」ですね…。

 

他にも、咲きすぎたみかんの花を間引きしたり。花が多く咲きすぎてしまうと、一つ一つの実に栄養が行き渡らず、生育に良くない上、みかんの木が消耗して、来年の収穫に影響してしまうから、といった事も、教えて頂きました。

 

ただ、間引きは難しかったなぁ…。一体どれを、どこまで間引いていいのやら、おっかなびっくりで。

 

一度落としてしまえば、元には戻らぬ「生き物(植物)」と向き合う難しさを、初めて痛感したものです。

 

ちなみに、みかんの花は白色で、ジャスミンに似た香りが…。

ただ、少し触れる程で花びらが落ちてしまうぐらい、繊細な花でもあり…。

 

農家さん曰く、「時期になれば、人が横を通る事すら気を遣わなくてはならない」程だそうです。

 

ビニール張りやパッカー打ちは、そこそこの高さでの作業でしたので、高い所が苦手な場合は、無理に作業しなくて大丈夫なよう、配慮頂いていました。(私はなんとか上ってましたが…😅)

 

ビニールハウスの上から一望出来る、みかん畑の風景。

澄んだ空気と、遠くに見える海。

 

このお仕事で見る事が出来た、素晴らしい眺望でした。

 

農家さんのお手伝い、思い出話

 

そうこうして、ひとまずハウス内のお仕事が一段落しますと、今度は農家さんの様々な「お手伝い」をさせて頂く事に。

 

集めてきた枯れ枝や葉っぱを燃やしたり、管理している別のみかん畑の整備をお手伝いしたり。

 

この時、着ていたヤッケが軽く燃えたり、様々な虫に驚いたりと、ハプニングもありましたが…。

 

葉っぱを燃やした焚き火で焼き芋をしたり、朝にちぎったばかりのみかんを食べさせて頂いたり。みかん好きにはたまらない要素も…。

 

本当に貴重で、楽しい経験をさせて頂きました。

色々と大変な部分はありましたけれど…。*2

 

総じて、農家さんは、本当に大変なんだな…、と、しみじみ思った次第です…。

 

あ、しまった、肝心なみかんちぎりのお話が…。

すみません、もう少しだけ、お付き合い下さいませ…。

 

みかんちぎりのお仕事

 

もろもろのお仕事を終え、新年を迎えた、その年の夏。

 

今度は、お世話になったハウスみかん農家さんから、みかんちぎりのお仕事を手伝いませんか?と、お話が。

 

ようやくみかんちぎりのお話になりました…。前置きが長くて、すみません…。

 

以前に通った道を車で走り、あれから半年も経ったのか…、と感慨に耽りながら、農園に到着。

 

歴戦のマダムの皆様(農家さんの奥様方)に混じり、早速みかんをちぎっていきます。何しろ、スピード勝負でして…。

 

やり方は、シンプルだけど、気を配らなくてはならない「2回切り」。(正式名称は謎ですが…。)

 

まず、みかんの枝からぱちり。そして、今度はヘタや実を切らないように、もう一度、ぱちり。

 

慣れてしまえば、ある程度はスピーディに進めるのですが、いかんせん、みかんが貯まってくると、重いのです…💦🍊🍊🍊

 

また、脚立を使用しないと届かない場所のみかんは、腕がつりそうになったり。

 

はたまた、脚立を立て掛けられない(場所を確保出来ない)場合は、みかんの木に上ったり。滑りやすい部分や、足を掛ける場所の注意、それらの事を、時には剪定ばさみを持ちながら*3気を付けなくてはならなかったりもするので、中々ハードでした…。

 

そして、コンテナへ、傷付けないように、みかんをごろごろ。

女性陣のお仕事は、ひとまずここまで。

 

トラックに積み込んだり、力仕事は男性陣の出番で…。(みかんをいっぱい入れたコンテナは、一つで20キロぐらいの重さが…。)

 

心の中で労いつつ、みかんちぎりも一段落。

 

総じて、様々な経験をさせて頂いたお仕事でした。

そこでしか見られない「風景」を見られた事も、本当に貴重で…。

 

朝の月が見える空を横目に、みかん畑が続く道を車で通ったのは、ビニールハウスの上の眺望共々、忘れられない風景です。

 

最後に、余談ですが…。

 

農家さん曰く、イノシシは、美味しいみかんを食べ続けていると、ジビエ料理の際も、獣臭が少ないらしく…。

 

私は食べた事がないので、他の動物がそうであるかも含め、分からないのですが…。

 

農家さんは「イノシシは鼻が利くし、賢いから、みかんの木の低い所を狙って、食べ頃になった美味しいみかんだけを食べ荒らしてしまう」と仰っていて。

 

また、みかんではないですが、鼻が利くので、匂いを頼りにタケノコを掘り起こして食べる「名人(?)」でもあるそうです。

 

自然の中で暮らす動物との「共存」は、こうしたお話からも、難しさを感じます…。

 

それでは、長文になりましたが…。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

*1:ビニールハウス等のビニールを留める為に使用する農芸用品です。

*2:記事中で述べた「高所作業(一部)」や「様々な虫」問題、体力等も含めて…。また、女性の場合、農園や場所にもよりますが…。…場合によっては、お手洗い事情、中々悩ましいかもしれません…。

*3:もちろん、安全に十分配慮の上、脚立の上り降りに至るまで、安全第一の中で、でした💦